トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > 用語集 > 黄色ブドウ球菌 staphylococcus aureus:オウショクブドウキュウキン

おうしょくブドウきゅうきん
黄色ブドウ球菌 staphylococcus aureus

ヒトや動物の皮膚や鼻の粘膜、腸管に見られる常在菌であるが、食中毒菌としても知られる。この菌による食中毒の事件数は、日本では、1989年まで腸炎ビブリオに次いで2位であった。その後減少を続け、1996年以降は5位にとどまっていたが、2000年には低脂肪乳により、1万人以上に及ぶ超大型流行が見られた。本菌は多様な毒素を作るが、中でもエンテロトキシンは本食中毒の原因の本体として知られ、100℃で加熱しても活性を保つ。黄色ブドウ球菌食中毒の潜伏期間は1〜5時間、主要症状は嘔吐、腹痛、下痢などで、発熱は極めてまれ。重症例では脱水症状や血圧低下をきたすこともあるが、死亡例は少ない。



Back